ソフトバンクのリチャード選手と巨人の秋広優人選手、大江竜聖投手の2対1の交換トレードが成立したと12日、球団が発表した。
リチャードは昨季まで5年連続5度のウエスタンリーグ本塁打王に輝くなど、ファンからは「ロマン砲」の異名で期待されていた選手。
今季はプロ入り初の開幕1軍スタメンを勝ち取ったが、打率.091、本塁打なしとふるわず、4月4日の試合を最後に1軍出場がなかった。巨人の主砲・岡本が6日の試合で負傷し長期離脱は避けられない状況となっただけに、代役としての期待がかかる。
二松学舎大付から巨人に入団した秋広は、現在22歳で身長2mの大型内野手。2023年には1軍で121試合に出場し、打率.273、10本塁打の活躍で将来の主軸候補として期待されていた。しかし、昨季は26試合と出場機会が激減。今季も5試合の出場にとどまっていた。
26歳の大江も二松学舎大付から巨人に入団。20年、21年と40試合以上に登板し、23年も32試合に登板。しかし、昨季は16試合の登板にとどまり、今季は1軍での出場がなかった。ソフトバンクで手薄となっている中継ぎ左腕としての役割が期待される。
リチャード選手コメント
「話を聞いた時には驚きましたが、少し落ち着いてくると、これまで見守ってくれたホークスの皆さんへの感謝がどんどん湧いてきました。特に王会長や小久保監督、山川さんには期待をかけてもらい、何度もありがたい言葉や指導を受けました。それに応えられないままなのが心残りですが、これからジャイアンツで成長する姿を見せて恩返しをしたいと思っています。ジャイアンツの印象としては、ファーム選手でも対戦した時にどっしりとした威圧感というか、威厳のようなものを感じていました。これからそのチームの一員になるんだと思うと身が引き締まります。育成で入団してから8年間、良いことも悪いことも経験してきて、心が折れそうになったこともありますが、ファンの皆さんの声援でその都度立ち上がって頑張ることができました。チームが変わっても、僕はこれからも砂川リチャードなので、引き続き応援してくれたら嬉しいです」
秋広選手コメント
「ジャイアンツファンの皆さんの応援がすごく力になって頑張ることができました。チームは変わりますが、引き続き応援して貰えたら嬉しいです」
大江選手コメント
「8年と少しですが、ジャイアンツで心身ともに成長させていただきました。ソフトバンクホークスに行っても頑張っていきたいと思います」