9月30日に肺がんのため亡くなった落語家の六代目三遊亭円楽さんを偲ぶ会が東京・千代田区の国立演芸場で行われ、三遊亭鳳楽さん、三遊亭好楽さん、三遊亭圓橘さん、三遊亭楽麻呂さん、三遊亭竜楽さん、三遊亭楽生さんら一門会の面々が六代目三遊亭円楽さんへの“愛と毒”を含んだマクラで高座にあがり、笑いで故人を追悼しました。当初は円楽さんもこの舞台に出演予定でしたが、その願いは叶いませんでした。


「五代目圓楽一門会〜秋の一門祭り〜六代目を偲ぶ会」座談会



会場入口には記帳代が設けられたり、ロビーには円楽さんが使っていたゆかりの品などが展示されたり、生前の落語なども流されました。


三遊亭好楽さん



円楽さんが亡くなってから自宅に駆けつけた好楽さん。終演後、報道陣の取材に応じた好楽さんは、早すぎる後輩の死に、“頭にきたから、ばか野郎、この野郎、俺より先にいくんじゃねぇって。そしたら、おかみさんも泣いちゃったんですが、(円楽さんの)顔を見たら眠っているようなんですよ。高座復帰の時と違って、2年半の闘病生活がここでなくなって、ほっとしたんだなと…”振り返りました。
また好楽さんは、名跡継承問題にも尽力していた円楽さんの夢について、“名前は継いだその人で終わりじゃない。6代目円生で終わりじゃないんです。7代目、8代目と続かないといけない。5代目圓楽一門は、必ず円楽も円生も継がせます。そうしないと名前が死んじゃいますから。こんな良い名跡、私たちが守って、後輩に継がせるのが役目です”と意志をつないでいくことを誓いました。
円楽さんが亡くなって、まもなく1か月を迎えるにあたり好楽さんは“まだピンとこない。これからです。じわじわ彼のすごさが分かって、感謝することが一杯出てくると思います”と語りました



【担当:芸能情報ステーション】