新潟県内の地方銀行2行が昨年度の決算を発表し両行とも増益となりました。一方、群馬銀行との経営統合を発表した第四北越フィナンシャルグループの殖栗社長は統合により地域の発展に貢献し続けると改めて意気込みました。
9日、開かれた第四北越フィナンシャルグループの決算発表会。先月、群馬銀行との経営統合を発表した殖栗道郎 社長は経営統合の狙いについて改めて次のように述べました。
【第四北越フィナンシャルグループ 殖栗道郎 社長】「将来を見据えた両県の経済規模の維持のためには、経済の血脈を担う金融機関が盤石になることが重要」

また、顧客にとっては関東や海外にある群馬銀行の事業拠点を生かした販路拡大や両行の顧客のビジネスマッチングといったメリットが期待できると強調しました。

【第四北越フィナンシャルグループ 殖栗道郎 社長】「“地域の発展に貢献し続ける”という経営理念をこの方法(経営統合)によってより実現しやすくする。非常に気合が入っている」

一方、同じく決算を発表した大光銀行の川合昌一 頭取は全国トップクラスの地銀グループとなる第四北越の統合について…
【大光銀行 川合昌一 頭取】「それぞれの県内の金融機関には経営環境に変化があるということは想定されるが、現時点でどうなるか分かっていない」

川合頭取は現時点では他の銀行との経営統合について…
【大光銀行 川合昌一 頭取】「一般的に統合する企業体がウィンウィンの関係を見いだせれば選択肢としてありうる」

こう述べた上で、「現時点では統合は考えていない」としました。

昨年度の決算については第四北越銀行は純利益が252億円で前年度より91億円増え、過去最高益を更新。

大光銀行も増益で純利益は24億6100万円となり、前年度より7億7200万円の増加となりました。
