夏のアユ釣り解禁に向け、福島県楢葉町を流れる木戸川では、今年もアユの稚魚が放流されました。
すっきりとした青空が広がった、8日の楢葉町。トラックで河川敷に運び込まれたのは、体長10センチほどのアユです。木戸川では、原発事故後、アユ釣りの自粛が続いていましたが、2020年から地元の漁業組合が稚アユの放流を再開。その翌年からは安全が確認されたとしてアユ釣りも再びできるようになりました。

8日に放流したのは、あわせておよそ3万8000匹、400キロ分のアユの稚魚です。関係者およそ10人が、川の上流から下流まで10か所ほどに分けて、バケツで次々と放流しました。
木戸川漁業協同組合・鈴木謙太郎さん「しっかり放射能の検査も県で行って、安全安心を確認して毎年行っている。お客さん(の数)も震災前に戻りつつあるので、継続していくことが大事と思っています」
木戸川のアユ釣りの解禁は、6月28日の午前5時を予定しています。その間、放流された稚アユは20センチほどまで育つということです。
