強硬な発言を繰り返すアメリカのトランプ大統領。「反トランプ」の姿勢を鮮明にして、総選挙に勝利したカナダのカーニー首相と初めて対面での会談に臨みました。

アメリカ トランプ大統領
【1月】
「カナダが51番目の州になるのを見たい」
「トルドー“知事”」
【2月】
「トルドー“知事”と話した」

カナダをアメリカの「51番目の州」、首相を「知事」と呼ぶなど、カナダを見下すような発言をしてきたトランプ大統領。6日の首脳会談では…

アメリカ トランプ大統領
「マーク・カーニー首相をお迎えできて光栄です」

「知事」ではなく「首相」と呼び、歓迎しました。ただ、「51番目の州になるべきだ」との主張については…

アメリカ トランプ大統領
「カナダの人々の税金は安くなり、軍を無料で得ることができる」

「メリットが大きい」と述べるなど、これまで通りの持論を展開。

アメリカ トランプ大統領
「カナダとは仲良くやっているので、素晴らしい“結婚”になると思う」

カナダ カーニー首相
「不動産では、ご存じのように絶対に売れない土地がありますよね」

カーニー首相は「カナダは売り物ではない」と述べ、協力関係を再び築くことが大切だと訴えましたが…

アメリカ トランプ大統領
「いずれ分かるだろう。“絶対にない”とは言い切れない」

トランプ氏はまた、カナダに課した自動車関税について「我々の車を我々でつくりたい」と話し、見直すことはないと強調しました。

会談後、カーニー氏を「知事」と呼ばなかった理由を問われると…

アメリカ トランプ大統領
「まだ知事と呼んでいないし、これからも呼ばないかもしれない」

一方のカーニー氏は…

カナダ カーニー首相
「トランプ大統領と私はきょう、2つの主権国家の指導者として会談しました」

対等な立場で会談に臨んだと強調。“51番目の州”と呼ぶのをやめるようトランプ氏に求めたことを明らかにしました。

表面上は穏やかに終わった今回の会談。果たして今後、距離を縮めていくことはできるのでしょうか。