山梨県は高校の授業料にあてる支援金の交付で必要となる約5200人分の個人情報が記載された書類を誤って廃棄したと明らかにしました。

引っ越し作業で不要な書類と勘違いしたことが原因です。

県が誤って廃棄したのは私立高校の授業料にあてる就学支援金の交付で必要となる書類です。

県によりますと3月27日に開いた交付を決める会議の際、申請者の氏名や月の支給額が記載された5217人分の書類を綴ったファイルがなくなっていることに担当課の職員が気づきました。

担当部署の部屋などを調べましたが見つからず、3月24日から26日にかけて行われた執務室の引っ越しの際、職員が不要な書類と勘違いし、溶かして廃棄する溶解処分をしたとみられるということです。

今のところ個人情報の流出は確認されていません。

県は該当する生徒と私立高校に謝罪し、支援金の交付手続きは、学校から書類の再提出を受けているため問題はないと説明しています。