富士山の麓と5合目を結ぶ『富士スバルライン』に登山鉄道が走るかもしれません。ユネスコ諮問機関からも、この構想を「評価」する通知があったことがわかりました。

■「富士山に登山電車を…」どんな電車が走る?

国山ハセンキャスター:
世界遺産の富士山に鉄道が走るかも!という話題です。

山梨県側に富士山の麓と5合目を結ぶ『富士スバルライン』という道があります。この道に電車を走らせるという構想です。

ルートを詳しく見てみましょう。5合目から麓までは約25kmあり、富士急行線の河口湖駅があります。

どんな電車が走るのかということで、あくまでイメージですが路面電車などではないかということです。

なぜ電車を走らせるのか?ということなんですけれど、2点あります。

①排気ガスの軽減
約36万台が「富士スバルライン」を利用していますので、排気ガスを軽減したいという狙いです。
 
②来訪者数のコントロール
多い年では506万人が来るということですから、来訪者数をコントロールしたいということです。

この点から、山梨県などは2021年2月に構想を取りまとめました。

世界遺産の登録審査を行うユネスコの諮問機関「イコモス」からもお墨付きでして、登山鉄道の構想について「富士山の課題を解決する統合的なアプローチ」としています。

なかには「新たな開発に伴う、環境破壊への懸念の声」もありますが、県としては「丁寧な対話をしていく」ということです。