これも「匿名・流動型犯罪グループ」による犯行なのか

同様の被害は、香川県内でも複数確認されています。

警察は、SNSや求人サイトなどで実行犯を募り、匿名性の高い通信手段で繋がったメンバーが特殊詐欺や強盗など様々な犯罪に関与する「匿名・流動型犯罪グループ」いわゆる「トクリュウ」によるものとみて捜査を進めています。

(香川県警 生活安全捜査課 真柴一朗次長)
「SNSの台頭がありまして、犯罪者が全国的にひとつのグループを作っているというのも背景にはあるのではないか、家が傾いている、壁が崩れるかもしれない、屋根瓦が壊れているとか、いろいろな話を持って来る」

香川県では昨年、悪質な訪問販売や通信販売などに関する相談が急増しました。中でも訪問販売の相談は76件と、前の年の約7倍になっています。相談者の過半数が65歳以上でした。金銭を支払ってから相談までに1か月以上かかった人もいたといいます。

被害が少額のため、被害者自身が気づきにくく、届け出が遅れる傾向にあることから、警察は被害の急速な拡大を懸念しています。

(香川県警 生活安全捜査課 真柴一朗次長)
「業者が突然家に来ても『安易に自宅に入れない』とか『その場で契約しない』とか『その場で点検させない』というようなことに注意してもらいたい」

香川県警は、悩んだ時には相談ダイヤル「#9110」に連絡してほしいと呼びかけています。