インドとパキスタンの係争地で起きたテロ事件を受け、ロイター通信は28日、パキスタンの国防相が「インドによる軍事侵攻が差し迫っている」と述べたと報じました。

インドが支配する北部ジャム・カシミール州パハルガムで起きた銃撃事件では、観光客ら26人が死亡し、インド側は、“パキスタン政府がテロ攻撃を支援した”と主張。両国は互いに国境を封鎖し、ビザを停止するなど報復の応酬となっていて、緊張が高まっています。

こうしたなか、ロイター通信は28日、パキスタンのアシフ国防相が「インドによる軍事侵攻が差し迫っている」と述べたと報じました。具体的な根拠は明らかにしていないものの、「厳戒態勢をとっている」としたうえで、「国の存続に直接的な脅威がある」場合に限り、核兵器の使用を辞さない考えも強調したということです。

インドメディアによりますと、カシミール地方の事実上の国境となっている実効支配線付近では、28日までの4日連続で、両国の軍による銃撃戦が起きているということです。