福島県警本部で28日に開催された、警察や市民が参加する緊急の会議。その名も「交通事故防止緊急エリアサミット」。県警の幹部が、危機感をあらわにしました。
県警本部・武藤孝雄交通部長「交通情勢が危機的状況にあるみなさんと情報を共有して交通事故の抑止につなげていきたい」
県内では今年、すでに1039件の交通事故が発生していて、去年より171件増えました。22人が亡くなっていて、ここ5年で最悪となっています。
こうした中、27日午後7時前、白河市横町の国道で、86歳の女性が軽自動車にはねられ、死亡しました。現場は横断歩道がない直線道路で、女性は道路を歩いて渡っていたということです。
警察によりますと、今年、死亡した22人のうち8人が歩行者でした。緊急エリアサミットでもこうした状況が報告され、危機感を共有しました。
県警本部・松本靖則交通安全対策室長「歩行者側からも反射材、懐中電灯など付けていただき、ドライバーに見られるような形で歩いていただければ」