日本郵便が全国2300以上の郵便局で配達員の飲酒の有無などを確認する点呼が適切に行われていなかったと発表したことを受け、林官房長官は「輸送の安全の確保を揺るがしかねない」として、厳正に対処する考えを示しました。

日本郵便はきょう、配達業務の前後に義務づけられている点呼について、全国の75%にあたる2391の郵便局で適切に実施できていなかったと明らかにしました。

去年5月には、配達員が業務時間中に酒を飲み、酔った状態で赤信号を無視するなどの危険運転事案も発生しています。

林官房長官
「点呼業務を実施しないまま貨物運送業務を行うことは、輸送の安全の確保を揺るがしかねないものと認識しております」

林官房長官は会見でこのように指摘し、政府として、日本郵便からの報告や監査などを通じて事実関係を精査し、厳正に対処していく考えを示しました。