世界最大級の自動車の展示会「上海モーターショー」が開幕しました。中国メーカーが席巻するEV=電気自動車ですが、話題をさらっているのは、5分で充電できるという最新モデルです。

記者
「奥の車体から空飛ぶ車が分離され、陸と空、両方走行できるモデルです。圧巻です」

きょう開幕した「上海モーターショー」。26の国や地域から1000社近いメーカーが出展しています。

中国では、EVシフトが加速していて、去年1年間の「新エネルギー車」の販売台数はおよそ1300万台。自動車販売全体の40%を超えています。

そんな中、EVユーザーの不満の一つだった長時間充電に「変化」が。

記者
「こちらはBYDの新しいモデルです。何が新しいのかといいますと、ガソリンと同等のスピードで充電ができるということです」

中国のEV大手・BYDは、5分の充電でおよそ400キロ走行できるモデルを披露。ガソリン給油並みのスピードです。

さらに、EV用のバッテリーで世界トップシェアの企業もおととい…

寧徳時代新能源科技(CATL) 高煥CTO
「われわれは超長距離走行と急速充電という、究極のパフォーマンスでこの業界を新たな高みへと導きます」

こちらは5分の充電で、500キロ以上の走行が可能なバッテリーを発表しました。

一方、EVで出遅れている日本メーカーも巻き返しを図ります。こちらはトヨタの新型EV。スマートフォンのような使い勝手の良さを実現したといいます。

本田技研工業 五十嵐雅行 執行役常務兼中国本部長
「DeepSeekの技術を『烨シリーズ』全てのモデルに適用していきます」

ホンダは中国の新興企業「DeepSeek」のAI技術を導入。車内温度やBGMなど、ユーザーの好みにあった提案が可能になるとしています。

アメリカの関税政策などで不透明感が増す中、各社がしのぎを削る中国市場でどのような戦略をとるのか注目されます。