小学1年の女の子2人が殺害された「飯塚事件」の再審請求で、福岡高裁が開示しない方針を示していた事件の「証拠目録」、弁護団がこれまでの裁判の証拠がすべて目録に記載されているか確認するよう求めていましたが、福岡高裁は「確認しない」と回答しました。

福岡・甘木市(現・朝倉市)1992年

この再審請求は、1992年、小学1年の女の子2人が殺害された「飯塚事件」で死刑が執行された久間三千年元死刑囚の遺族が求めているもので去年、福岡地裁が第2次再審請求を棄却し弁護団は福岡高裁に即時抗告しています。

弁護団の会見

22日に福岡高裁で行われた裁判所・検察・弁護団による三者協議で、福岡高裁は弁護団が開示を求めている「証拠目録」の2度目の確認は行わないと回答したということです。

弁護団の会見

弁護団は、「証拠目録に記載のない証拠が存在する可能性がある」として、これまで裁判などで提出された証拠が、全て目録に記載されているか調べるよう裁判所に求めていました。

弁護団が開示を求める検察の証拠目録をめぐっては福岡高裁は1度目の確認を行った上で開示の必要はないと判断していました。