高騰するコメの価格を抑えるために政府が放出した「備蓄米」が、青森県内の店にも並んでいます。価格は通常のコメよりも「やや安い」ものの、販売店はコメ全体の価格低下にはつながっていないと指摘しています。

須崎 蓮 記者
「こちらの店舗では、1袋5kgの備蓄米を入荷しました。備蓄米という表記はありませんが、隣の『まっしぐら』と比較すると約300円安いです」

政府が放出した備蓄米の入札は、1回目が3月10日から約14万トン分。2回目が26日から約7万トン分行われました。

取材をした青森市内の店舗では、これまでの入札で落札した他の県の業者から4月18日に約2トン仕入れ、各店舗で5袋ほど販売しています。

価格は1袋5kgが税込みで約3400円。同じく売り場に並ぶ県内産の「はれわたり」より約200円、「まっしぐら」より約300円安くなっています。

ただ、この店で1年前に販売していた「まっしぐら」は、5kg1877円でした。

来店客
「あまり安くない。もうちょっと安くなってほしい」

農林水産省によりますと、2024年秋に収穫した県産米「まっしぐら」の3月の相対取引価格は、玄米60kgあたりで2万4971円でした。

価格は前の年と比べて9597円上昇し、依然として高値が続いています。

政府は7月まで毎月備蓄米を放出する予定で、23日から3回目の入札を予定しています。