北朝鮮による拉致被害者、横田めぐみさんの小学校時代の同級生が、拉致問題を小・中学校の授業で取り上げるよう広島市議会で訴えました。

めぐみさんの小学校時代の同級生で、広島市の佐々木典子さんです。広島市議会に提出した「請願」について説明をするため、市議会こども文教委員会に出席しました。

「請願」を提出したのは、佐々木さんや教育関係者などで作る団体で、▽広島市立の小・中学校でめぐみさんを題材にしたアニメや映画を上映し、▽拉致問題について継続的に授業で取り上げるよう求めています。

めぐみさんは、広島市内の小学校に通っていた時期があります。佐々木さんは、「学校教育で、拉致問題を伝えて欲しい」と訴えました。

めぐみさんと小学校の同級生で友人 佐々木典子さん
「この問題を解明のないまま風化させないで下さい。かつてこの広島の街に家族と普通に暮らす“横田めぐみ”という1人の少女が確かにいたのだと、普通の生活を送れる尊さを伝えて下さい」

教育委員会によりますと昨年度、アニメや映画を上映して授業をしたのは、市立中学校の3校だということです。請願は、広島市議会6月定例会でも審査されます。