アメリカ兵による性的暴行事件が相次いだことを受け、18日夜、沖縄市のゲート通りでアメリカ軍や県警が初めて合同でパトロールを行いました。

このパトロールは、18日午後10時から「パレード形式」で行われ、沖縄市のほかアメリカ軍の憲兵隊や県警、地元の自治会など合わせて100人あまりが参加しました。

相次ぐ性的暴行事件を受けアメリカ軍も初めて参加していて、沖縄市によりますとアメリカ軍と県警が合同でパトロールするのは県内では初めてです。
▼玉城デニー知事「関係者が一体となって地域を守る、市民を守る、県民を守るという強いメッセージを発信するものであり、防犯意識を高めるという点において大変意義深いものと考えております」
▼米海兵隊太平洋基地司令官ブライアン・ウォルフォード少将「この協力関係は持続的な安定を築き、米軍と沖縄の人々との絆を強化するために重要だ」

パトロールは19日午前2時までのおよそ4時間実施され、アメリカ軍が「リバティー制度」にもとづき午前1時を過ぎると店に入るなどして軍関係者に帰宅を促す場面もありました。営業に支障が出るとして早めに閉める店舗もあり、地元の理解を得る必要性も浮き彫りになりました。

また、パトロール中に犯罪現場に遭遇した場合、日米地位協定ではアメリカ軍関係者の身柄は原則、アメリカ側が拘束することになっていて、合同で行うことの実効性の低さを指摘する声もあります。