高級リゾートの開発を進めていた東京の特定目的会社が4月8日、東京地裁から破産手続きの開始決定を受けました。
破産手続き開始の決定を受けたのは、東京の「La Plume Niseko Resort(ラ プルーム ニセコ リゾート)特定目的会社」です。

2020年12月に設立されたこの会社は、北海道ニセコ町で大規模な高級リゾートの開発計画を進めていて、計画では219室の客室と、5つのプライベートヴィラを備えた「New World La Plume Niseko Resort」を建設する予定でした。

完成すれば、ニセコエリアでは最大級のリゾートになる予定で、アジア系企業の資本を受けて開発が進められていました。

破産管財人の弁護士事務所によりますと、開発は数十億円規模とみられていてますが、工事を請け負っていた建設会社への支払いが滞り、2024年秋ごろまでには工事が中断していました。
建設費の高騰が原因だということです。

債権者である建設会社が裁判所に申し立て、破産手続きの開始が決定。負債総額は調査中だということです。
今回の事態を受けて、ニセコの観光開発にどのような影響が出るのか、注目が集まっています。
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