愛媛県松山市で婦人服販売などを手掛ける「フラット」が今月16日までに事業を停止し、自己破産申請に入ったことがわかりました。

帝国データバンク松山支店によりますと、フラットは1988年2月に設立され愛媛県松山市の中心地でピーク時には婦人服や紳士服の小売り、飲食店など10店舗の運営を手掛け、人気ブランドを揃えていたほか、接客レベルの高さや立地条件の良さもあって「FLATグループ」として高い知名度を構築し、2013年7月期の年売上高は、約6億6000万円を計上していました。

しかし、郊外大手ショッピングモールや大型ファストファッション店との競合に加え、個人消費の低迷などもあり、顧客数は減少、不採算店舗を順次閉店するなどして、近年は1店舗のみの運営にとどまり、2023年7月期の年売上高は約1億1500万円まで減少し、赤字決算が続いていました。

その後も経営改善に努めていたものの、資金繰りに窮し、今回の措置となりました。
負債は変動する可能性がありますが、推定1億5千万円と見込まれています。