日本の里山の原風景といわれる棚田の中で、国の「棚田遺産」に認定され、地域の人たちが保全に取り組んでいる場所が福島県二本松市にあります。

斜面の傾斜に階段状に折り重なる田んぼ。その美しい風景は日本の里山の原風景と言われています。3年前、農林水産省の「つなぐ棚田遺産~ふるさとの誇りを未来へ」いわゆる「棚田遺産」に認定された棚田は、県内に3つ。喜多方市の上堰棚田、二本松市東和の布沢棚田、そして同じく二本松市の西谷棚田です。

このうち、二本松市の霞ヶ城近くにある西谷棚田を、福島県の内堀知事が視察しました。この棚田では、地域の人たちや二本松市の蔵元、大七酒造が荒れた農地の再生やコメづくりに取り組んでいます。保全会の代表は、内堀知事に周辺の花々の栽培や環境保全を地域をあげて行っていることを説明しました。

内堀知事「ぜひこれからも地域の宝を守る、そして、宝を守っている皆さん自身が最高の宝だと思います」

保全会では5月、連休明けに田植えを行い、6月にはホタルの観察会も開き、棚田と周辺の自然の魅力を伝えることにしています。