高知県内で百日せきの感染が拡大しています。2025年に入ってからの感染者数はすでに100人を超えていて、2024年の30倍ほどになっています。
「百日せき」とは幼い子どもの感染が多く、特に乳児などが発症すると死亡する場合もあるなど危険性が高い感染症です。県によりますと2025年に入ってから4月14日までの百日せきの感染者数は138人となっていて、2024年1年間の感染者数である5人を大幅に上回っています。感染が拡大している要因についてはわかっていません。

また、高知市内の医療機関から提供された患者の検体を検査したところ、“百日咳菌”の治療に用いられる「マクロライド系抗菌薬」に耐性を持つ菌が検出されたということですが、他の抗菌薬を使用することで治療が可能だということです。県は予防対策として、こまめな手洗いやうがい、出かけるときはなるべく人ごみを避けること、十分な栄養と休養をとることを呼びかけています。