趣のある温泉旅館の雰囲気とスタジオジブリの世界観が融合した企画展が12日から花巻市で開かれます。

(江幡記者リポ)
「実際に大沢温泉で使われていた箪笥の引き出しからは『まっくろくろすけ』など、客室を改装して作ったこちらのスペースでは、スタジオジブリと大沢温泉の世界が一つに融合しています」

これはスタジオジブリプロデューサーの鈴木敏夫さんが、月1回のペースで足を運ぶほど花巻市の大沢温泉のファンという縁で、2023年から行われている特別な企画展です。

今年は新たに食堂だったエリアも改装し、杉の組子に和紙を何層も重ねてジブリが製作した移動式茶室も展示されています。

(大沢温泉 高田貞一社長)
「一年目は3万人入場者はいきませんでしたが、昨年は倍増6万1千人以上の方においでいただきました。お客様にまた喜んでいただければと思っています」

会場にはタイ在住の写真家カンヤダ・プラテンさんが自身の故郷パクトンチャイの風景や人々を撮影した写真も展示されていて、ゆったりとした時の流れが見る人の心を癒やします。

(スタジオジブリ 橋田真執行役員)
「(ジブリの世界観と大沢温泉は)自然と人間が溶け合って一体となっているところが、たぶん似ているのかなと思います。パクトンチャイというところはもっと時間がゆったりと流れていて、僕も一回だけ行ったことがあるですけども、風景を見ているだけで本当に癒される」

大沢温泉の雰囲気とのどかな風景が見る人をジブリの世界に誘う企画展「トトロとジブリとカンヤダと」は12日、大沢温泉菊水舘で開幕します。