シンガポールに本社を置く高級ラグジュアリーホテルが進出します。「音戸の瀬戸公園」の再整備を進めている広島県呉市は、公募して選定した事業者と協定を結びました。

呉市と基本協定書を交わしたのは、音戸の瀬戸公園整備計画で優先交渉権を得た共同事業者「CCKグループ」です。

この整備計画は、敷地が18.7haある「音戸の瀬戸公園」のうち1.5haを呉市が民間活力を導入しにぎわい再生事業として進めているものです。

共同事業者の「CCKグループ」は、東京のファンド運営会社「地域創生ソリューション」を代表に広島銀行など6社で構成されています。

このうち、宿泊施設や飲食施設を運営するのがシンガポールに本社を置く「Banyanグループ」の系列「Banyan Tree Japan」であることが発表されました。

「バンヤン・グループ」は、世界各国でホテルを展開していて日本では、京都などで8軒のホテルを運営しています。

「CCKグループ」の提案内容によりますと公園内にあった温泉施設跡と公園外にある老人福祉センターの敷地に、それぞれ1棟づつ高級ラグジュアリーホテルを建設する予定で、2棟合わせておよそ160室を備えた大型プロジェクトです。

このほか、さくらの里の敷地には、およそ440席が利用できる飲食施設も計画されています。

ホテル運営会社「BanyanTreeJapan」椎名祥子取締役「今の段階では詳しい施設の詳細であったり、どこにどういうふうに配置したりというのは、ちょっと次回までのお楽しみでとっておかせてと思います。2つのホテルが発表ということで」

呉市 新原芳明市長「この音戸の瀬戸公園は、世界的に見て物凄くポテンシャルが高い場所だと思います」「ここで多くの消費をしていただければ当然、市内の経済効果が高いと、そういう事を大事にしてくれるホテルだという事が今日、分かりました。非常に楽しみにしております」

呉市と「CCKグループ」は、これから、協議を重ね基本設計などをまとめ2029年度の開業を目指します。