長崎半島西海岸の地層からティラノサウルス科の大型恐竜の歯の化石が見つかり、21日公開されました。

早田紀子記者: 
「新たに見つかったのはティラノサウルス科の大型種の右下顎の歯と推定されています」


お披露目されたのが、こちら。歯の長さ8.5センチ、幅3.3センチ、厚さが1.8センチあります


長崎市恐竜博物館 小平将大 学芸員:
「他の獣脚類(肉食恐竜)よりかは明らかに厚さだったり幅もある標本でして、ティラノサウルス科であるっていうことは間違いないと言えます。
ティラノサウルス科の化石についてはですね、国内では、長崎市以外ではほぼ産出例がありません」


化石は3年前に、長崎市と福井県立恐竜博物館の共同調査で見つかり、これまで分析が進められていました。


ティラノサウルス科は、およそ8300万年から6600万年前の後期、白亜紀に現れた大型肉食恐竜で、今回の化石の個体も体長10メートル前後と推定されています。


見つかったのは、長崎半島にあるおよそ8千万年前の三ツ瀬層。
7年前にも、ティラノサウルス科の歯の化石2点が見つかっていて、今回3例目。
ティラノサウルス科の化石は国内では他に、熊本県天草市で歯1点が発見されているのみです。


長崎市恐竜博物館 小平将大 学芸員:
「一点だけではなくて、複数点見つかっているっていうことと、続けて見つかってるってことから、非常に、今後もですね、歯だけではなくて、骨、頭だったりとか、歯以外の部位も見つかる可能性が期待できると思います」


長崎にティラノサウルス科の大型恐竜がいたことを示す追加資料として注目される今回の発見。10月29日から長崎市恐竜博物館で一般公開されます。

ティラノサウルス科は最も有名な肉食恐竜で一般の人の関心も高く恐竜研究者の数も多いそうです

今回の発見で長崎が恐竜が生息した場所として世界から注目されるかもしれません。