岡山県内初となる公立の夜間中学がきのう(8日)岡山市に開校し、一期生の入学式が行われました。

(新入生代表 河樑守さん(80代))
「中学校の勉強をもう一度学び直したい。『学ぶことは生きること』。私たちはこの決意を胸に、今ここにいます」

きのう(8日)、岡山市立岡山後楽館中学校に開校した、夜間中学です。様々な事情で義務教育を十分に受けられなかった人の「学び直しの場」になればと岡山市が4年前から開設に向け準備を進めてきました。初年度の今年は県内の8つの市と町を対象に入学希望者を募り、10代から80代までの12人が入学しました。

(大森雅夫岡山市長)
「やっと開設できて感無量。ぜひ学んで、新たな挑戦をしていただきたい」

生徒は、3年間平日の午後5時半から9時まで、国語や数学などの9教科を学び、中学校の卒業資格の取得を目指します。

きのう(8日)は入学式の後、担当教員の紹介や教科書の配布が行われ、新入生たちはこれから始まる学校生活に胸を踊らせていました。

(新入生(10代))
「中学校生活で学校に行けないことが多かったので学び直そうと思った。(同級生には)年上の人が多いが、自分の人間関係を広めるためにも仲良くできたら」

(新入生(89))
「本当に待ち遠しかった。これから毎日が楽しいと思う。生きている限りやってみようと思って」

授業はきょう(9日)から行われています。年度途中の入学も可能で、岡山市は一年を通して入学希望者を受け付けているということです。