犠牲者が3600人に達したミャンマーの大地震。今月5日、被災地に入った日本人の医師らによる民間の緊急支援チームがJNNの取材に応じ、重傷者の搬送もままならない過酷な現地の状況を語りました。

空飛ぶ捜索医療団“ARROWS” 稲葉基高 医師
「両足が折れていて、片方の足は開放骨折って言うんですけど、骨が筋肉を突き破って出てるような。患者さんがまだ全然、病院にかからずにいることにショックを受けていますね。内戦状態ですので、ヘリコプターとかドローンとか救助や医療に使えるものも非常に制限があると認識しています」

稲葉医師は不足している医療物資、被災者たちが安全に暮らせる場所の確保が必要だとしています。

空飛ぶ捜索医療団“ARROWS” 稲葉基高 医師
「壊れてる家も圧倒的に多いですし、大きな建物も1階とか2階部分が潰れて、いわゆる“パンケーキクラッシュ”のような状態の建物もかなり多いです」

稲葉さんらは国際支援が行き届かない“孤立地域”のザガインで仮設の診療所を開設。「ミャンマーに心を寄せてほしい」と訴えています。