盛岡芸妓の後援会は、伝統文化の継承を目的とした次世代の育成について、見習い芸妓の名称をこれまでの「ひよ妓」や「研修生」から「もりおか舞妓」に改めて希望者を募集しています。

これは8日開かれた盛岡商工会議所の年度始めの会見で、「盛岡芸妓後援会」の会長も務める谷村邦久会頭が発表したものです。
「盛岡芸妓」はお座敷などで踊りや長唄などの芸を披露する女性のことで、明治時代には95人もの芸妓が活躍していましたが、現在活動しているのは4人のみとなっています。

後援会はこれまで「ひよ妓」や「研修生」の名称で芸妓見習いの育成を進めてきましたが、定着に至らなかったことから事業の見直しを図りました。
今回の募集では芸妓見習いの名称を「もりおか舞妓」とし、長い期間活動してもらうために応募資格には18歳以上25歳未満という年齢制限を設けています。
また、見習いの期間に支給される1か月10万円はこれまでと変わりませんが、希望すれば副業の仕事も紹介する予定です。

(谷村邦久会頭)
「盛岡は芸どころという定評がある。そういう芸を絶やさないためにも、芸妓後援会はもう少しがんばっていきたい」
募集は15日までで後援会は今後、市や県に支援を求めながら伝統文化の継承に努めていくことにしています。