今月、長崎県佐世保市の市道で起きた高齢者の転落事故を受け、市では20日から老朽化したガードパイプなどの一斉点検をはじめました。


佐世保市職員:
「これは寄りかかったら危ないですから、これは交換という形で×で考えています」

老朽化したガードパイプはほかにも残っていました。


20日からの点検には、市の職員や建設会社の従業員らおよそ40人が参加し、道路脇のガードパイプなどの老朽化の状態を確認していました。


佐世保市では今月9日、天神2丁目の市道で道路脇のガードパイプが壊れ、87歳の男性が転落する事故がおきており、市は老朽化が原因として管理責任を認めています。

再発防止のため市では管理する全ての市道の道路脇のガードパイプなどの傷み具合を確認しています。


総延長距離は1,800キロにも及びます


佐世保市道路維持課 山口博行課長:
「今回事故があった場所以外についてもですね、管理が充分になされていない(箇所がある)。今回の点検で全体を把握したいと考えています」


20日の点検でも、支柱が錆びついていたり固定するためのネジが外れているなど、老朽化した箇所が目立ちました。


市では、老朽化の状態を3段階に分けて評価し、危険とされた箇所については早急に補修工事を行う方針です。

■ 県の道路維持課に聞いてみたところ…

こうした道路設備の老朽化は佐世保市に限った話ではありません。
県道がどうなっているか長崎県道路維持課に聞いたところ、県道でガードパイプなど転落防護柵が設置されている区間はおよそ300キロ。
パトロールを元に老朽化したものは取り換えているということですが、予算の問題もあり、毎年1キロ程度しか交換できないそうで、❝老朽化に改修が追い付かない現状”があるということです。