2025年に入り相次いでいる「クマ」について、青森県が4月中にも「出没注意報」を発表する見通しであることが分かりました。

春、夏、秋、冬、季節を問わず出没が相次いでいる「ツキノワグマ」。
2日正午過ぎにも八戸市で出没しました。

今野七海 記者
「県内ではクマの出没が相次いでいます。きょうは昼すぎに、八戸学院大学付近の道路を横切るクマが目撃されたということです」

クマは道路を横切り、姿をくらましたということです。雪が少ない太平洋沿岸ではほかにも…。

今野七海 記者
「住宅街からほど近い、こちらの国道沿いでも目撃がありました」

六ケ所村泊地区でも3月、住宅街周辺に体長1mほどのクマが現れました。

各地で相次ぐ冬場のクマ。
生態に詳しい専門家が出没が増えている背景にあると指摘するのは、“都市型のクマ”の存在です。

日本ツキノワグマ研究所 米田一彦 理事長
「都市型のクマはドングリの豊作や凶作に関係なく出てくる。都市型のクマは通年、秋や春関係なく出てくる。冬でも出てくる」

実際に1月には弘前市で、雪山を走り回るクマが目撃されたほか、八戸市や十和田市でも市街に出没しています。年間を通して目撃情報が寄せられ、県によりますと、1月は13件、2月は14件でいずれも前の年を大きく上回っています。

こうした“通年型のクマ”は県内に限らず、隣県の秋田や岩手でも年明け以降出没が相次いでいます。

この状況のなか、2024年秋にはブナが24年ぶりの豊作だった調査結果が出ています。この結果を受け、県は「ツキノワグマ出没注意報」を4月中にも発表する見通しであることが分かりました。

専門家は、雪解けとともにクマの活動が活発化するこの時期は、「山菜取りシーズン」とも重なるため注意を呼び掛けています。

日本ツキノワグマ研究所 米田一彦 理事長
「(クマは)4月からどんどん目撃されていくだろうし、身近なところで食べ物を探す。春先に早く出る植物を食べますので、そういうところで山菜をとると事故にあう。十分注意しないといけない」

県では4月中に、クマの被害を減らすための会議を開く予定です。

ここ数年相次ぐ、人や農作物への被害軽減のために対策を検討します。