飲酒運転で自転車の男性をはねて死亡させ、そのまま逃走したとされる男に懲役5年6か月の実刑判決が言い渡されました。

この事件は去年11月、山梨県昭和町の県道で自転車に乗っていた中央市に住む当時55歳の男性が乗用車にはねられて死亡したもので、甲府市の土木業の23歳の男が、酒を飲んで車を運転し、事故のあと現場から走り去ったとしてひき逃げなどの罪に問われていました。
これまでの裁判で被告は「自分は酒に強く、飲んでいても正常な運転ができると思っていた」「事故当時はほろ酔いくらいの感覚だった」などと述べました。

検察側は「警察にバレなければ良いという動機は身勝手」「身体からアルコールが抜けるまで時間稼ぎをしていて悪質」などとして懲役7年を求刑しました。
一方、弁護側は罪を認めているなどとして寛大な判決を求めました。
きょうの判決公判で甲府地裁の馬淵潤裁判官は被告に懲役5年6か月の実刑判決を言い渡しました。