経営の悪化で改善勧告を受けていた宮城県塩釜市の社会福祉協議会の介護事業が、民間の社会福祉法人に引き継がれることになり、2日に運営開始の式典が行われました。
式には、仙台市の社会福祉法人「杜の村」の関係者らが出席し、今年度からの介護事業の引き継ぎを報告しました。
塩釜市の社会福祉協議会は、これまで老人ホームなど5か所の介護施設を運営してきました。しかし、職員の人件費の高騰などで財務状況が悪化し、2024年5月、市から経営の改善勧告を受けていました。
杜の村では、社会福祉協議会から介護施設や職員を引き継ぎ、約1億8000万円の債務も引き受けます。
社会福祉法人杜の村 神成裕介理事長:
「利用する高齢者やここで働く職員、また、塩釜市の地域全体が明るく元気に笑顔で幸せの総量が最大化できるような施設づくりを必ず達成する」
社会福祉協議会の介護事業を民間に引き継ぐのは、全国初ということです。杜の村では、保育事業も来年度から引き継ぎ、2か所の保育園を運営することになっています。