物価をコントロールすることから「物価の番人」とも呼ばれる日本銀行の審議委員。19日富山の経済界トップと意見交換しました。止まらない円安をめぐっては「スピード感が非常に強い」と警戒感を示しています。
19日、富山を訪れたのは日本銀行政策委員会審議委員の安達誠司氏です。日本の金融政策を決める中心的メンバーで総裁と副総裁を支える審議委員6人のうちの1人です。
1ドル=149円台と32年ぶりの安値を更新するなど、止まらない円安の企業への影響について安達氏は見解を述べました。
日本銀行政策委員会 安達誠司 審議委員:
「どちらかというと水準というよりもスピード感が非常に強いということが、企業の先行き、計画ですとか、設備投資も含めてだと思うのですが不透明感をもたらす可能性があると思っています」
また、今の経済環境は「下方リスクが高い状況」だとして、金融引き締め策には慎重であるべきと従来の主張を繰り返しています。
19日は新田知事や富山県内経済界のトップらと意見を交わし、なかでは、円安をめぐって「製造業にとっては生産拠点の国内回帰につながるチャンスかもしれない」との意見があった一方、中小企業への影響は大きく、日銀に資金繰りの支援を求める声があがっていたということです。
日本銀行政策委員会 安達誠司 審議委員:
「物価安定のもとでの経済の持続的成長を実現していくこと、金融システムの安定性を確保することを通じて当地関係者の努力が成果へとつながるようにサポートしていきたい」
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