3年前の落雷で国宝の本殿の屋根などが焼けた坂出市の神谷(かんだに)神社の修復に役立ててもらおうと、金刀比羅宮の境内で採れた檜皮が贈られました。

香川県琴平町の金刀比羅宮で神事が執り行われました。贈られた檜皮は、文化庁の「ふるさと文化財の森」に定められた境内のヒノキの原生林で採れたものです。
国宝の屋根にも耐えうる高い品質であることから、3年前に落雷による火災で焼けた神谷神社本殿の修復に使われることになりました。県内で檜皮を調達することはこれまでは難しく、大きな一歩だといいます。
(金刀比羅宮 琴陵泰裕宮司)
「日本全国こういった文化財の資材資源が圧倒的に足りていないというのが現状ですので、私どもの修復にも役立てながらほかの文化財にも活用できたら」

また、神谷神社の中尾宮司は、「県内で連携して文化財の維持管理に取り組むきっかけになれば」と話しています。