世界遺産の構成資産のひとつでもある平泉町の中尊寺で現在、本堂の前にある「本坊表門」の解体修理が進められています。

中尊寺の本堂前の「本坊表門」は、およそ400年の歴史を持つとされ、岩手県の重要文化財にも指定されています。
多くの参拝者を迎える寺の顔ともいえる門は、2008年の岩手宮城内陸地震や2011年の東日本大震災を経て柱が傾き、このまま放置すると、修復が困難になる可能性があることから解体修理の実施が決まり、2月中旬から解体作業が始まっています。

寺によりますと、江戸時代の金具などを使い歴史的な価値を守りながら門を修復する事業にはおよそ4100万円が必要で、その半分ほどの1500万円から2000万円をクラウドファンディングで寄付を募る計画です。
1日スタートしたクラウドファンディングの期間は5月30日までで寄付額に応じた返礼品が用意されています。

本坊表門の解体工事は6月中旬まで行われる予定で、新たな門の竣工は2026年5月を予定しています。