岩手県大船渡市の大規模な山林火災の発生で一時、避難指示が出された地域にある小学校で1日、県内トップを切って入学式が行われました。
新入生が振袖やはかま姿で臨む伝統の入学式です。
「小学生」(何年生になったの?)「1年生!」
入学式が行われたのは、大船渡市三陸町の綾里小学校です。

こちらの小学校では明治時代から毎年4月1日に入学式を行っていて、昭和40年代からは新入生が振袖やはかま姿で出席するのが伝統となっています。
入学したのは8人で、式では一人一人の名前が呼ばれると元気な声で返事をしていました。

(新入生は)
「楽しい気持ちです」
「体育」(どんな風に頑張る?)「頑張るように頑張る」

(将来は?)「消防のヘリ」
2月26日に市内で発生した大規模な山林火災で避難指示が出された地域にある学校は、その翌日から休校が続くなどの影響が出ました。
中には自宅が被害を受けた新入生もいます。

(佐々木麻衣子さん)
「本当はお兄ちゃんの時の入学式に着た着物とはかまを着ようと思ったんですけども、ちょっと今回の災害で燃えてしまったので今回はレンタルという形で」
(佐々木匡さん)
「恥ずかしい」

入学式で校長と「あいさつと返事をする」「自分の命を守る」という2つの約束を交わした子どもたちは、8日から小学校での新生活をスタートさせます。