中国軍が台湾周辺で軍事演習を行うと発表したことについて、中国政府は「頼清徳当局が台湾独立をはかり、挑発したことに対する断固たる懲罰である」と正当化する談話を発表しました。
中国軍で台湾などを管轄する東部戦区はけさ、陸・海・空軍や核・ミサイルを運用するロケット軍などが合同で軍事演習を行うと発表しました。
この演習について、中国で台湾政策を担当する国務院台湾事務弁公室の朱鳳蓮報道官は「頼清徳当局が台湾独立をはかり、挑発したことに対する断固たる懲罰である」とする談話を発表しました。
朱報道官は、頼総統について「台湾独立の立場に固執し、中国を域外敵対勢力と決めつけ、台湾海峡の緊張を激化させてきた」と主張。「我々はこれを容認せず、断固として対抗し、処罰しなければならない」として、軍事演習を正当化しています。
そのうえで、「台湾独立は戦争を意味し、台湾独立を推進することは台湾の人々を危険な状況に追い込むことを意味する」と頼政権をけん制しました。
中国軍は去年5月、頼氏が総統に就任した直後に台湾島を取り囲む形で大規模な軍事演習を行うなど、中国と距離をとる発言を繰り返す頼総統に対し、圧力をかける方針を鮮明にしています。
また、去年10月にも、頼総統の「台湾は中華人民共和国に隷属しない」という発言に反発して軍事演習を行ったほか、去年12月には、日本から台湾、フィリピンを結ぶ中国の防衛ライン「第一列島線」周辺に、1996年以降、最大規模となるおよそ90隻の艦船を展開するなど、ことあるごとに軍事的圧力を強めています。
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