農水省が発表した最新のコメの平均価格は12週連続の値上がりとなり、備蓄米放出後の効果はみられませんでした。そんな中、「令和の百姓一揆」と題したデモ活動が都内で行われ、コメ農家らが窮状を訴えました。

「先々を心配して、在庫を積み上げていった結果ではないか」

3月31日、最新のコメの価格が発表されました。

17日から23日にスーパーで販売された5キロあたりの平均価格は4197円と、12週連続の値上がりとなり、去年の2倍以上という高値が続いています。

価格の安定に向け、政府はこれまで2回、合わせて21万トンの備蓄米を放出。

初回の入札分は店頭に並び始めていて、次回以降の調査でどのように反映されるか注目されます。

価格高騰の背景に、一部業者の抱え込みがあるとする農水省は31日、コメの在庫状況に関する調査結果を公表しました。

江藤拓 農水大臣
「生産者、卸売業者、小売や中食・外食の事業者が先々を心配して、この秋までの必要であろうお米を確保しようという動きをされて、それぞれ少しずつ先回りして在庫を積み上げていった結果ではないか」

調査では、今年1月末の時点で、「農家や卸売業者などが持つコメの在庫が前年より19万トン多かった」と指摘。

さらに、「農家が農協などを通さず、直接販売する量が増えている」として、農水省は「従来の調達ルートにお米が来ていない。その目詰まりによって不足感が生じている」などと説明しています。