ミャンマー中部で28日に発生した地震では、これまでに約1700人が死亡、現在も行方不明者の捜索が続けられています。内戦が続く中、現地の医療発展に尽力してきた岡山市の日本・ミャンマー医療人育成支援協会では支援の形を模索しています。

(日本・ミャンマー医療人育成支援協会 岡田茂理事長)
「道路がもう壊れてしまっているから。それから薬がない。薬はない。病院さえ倒れてしまった。そういう状況です」

この春、岡山市内の医療系の大学に入学するために、ミャンマーから来日していた学生も、突然のことに心を痛めています。

(タイルインさん)「本当に残念です」

(タッタッアウンさん)
「前から軍事政権の影響もあって、その間にひどい地震の影響も受けて、人々が必要な助けをもらえないので、それは本当に残念な状況です」

28日にミャンマー中部のマンダレー近郊で発生したマグニチュード7.7の地震では、これまでに約1700人が死亡、軍事政権下で内戦による混乱が続く中、いまだ救助活動は難航しているということです。

(日本・ミャンマー医療人育成支援協会 岡田茂理事長)
「マンダレーというのは操り人形が非常に盛んなところで、見世物をやっているんですね。これもしばらくはお預けでしょうね。どうなっているか心配です」

これまで約25年にわたり現地の医療発展などに貢献してきた日本・ミャンマー医療人育成支援協会の岡田理事長にとっても初めての経験です。人道支援を検討していますが、軍事政権下ゆえの難しさが立ちはだかっていると言います。

(日本・ミャンマー医療人育成支援協会 岡田茂理事長)
「寄付はしたいけど、まさか軍事政権を応援しているんではないでしょうねというような言葉もやはり何人かから聞きますし、やはり寄付する方の懸念事項だと思いますので、そのあたりはきちっと対応する必要があると思っています」

協会では、これまでにも無料診療所などを展開してきた、信頼できる現地の団体と協力し、支援の形を探りたいとしています。