きのう(30日)、高松市のあなぶきアリーナ香川で開かれた格闘技のビッグイベント「RIZIN」です。香川大学の医学生で、キックボクシング日本王者の切詰大貴選手がオープニングファイトに登場しました。

香川県で初開催の「RIZIN」です。会場は、オープン前からファンでにぎわいました。香川大学医学部に通う切詰大貴選手が、目標であった格闘技の祭典に初めて参戦します。息子の勇姿を見届けたいと、高知県から切詰選手の両親もかけつけました。

(切詰大貴選手の母 切詰ひとみさん)
「親なのでけがだけはしてほしくないですが、(切詰選手は)家に帰ってきても格闘技の動画ばかり見ているんです。ほんとうに格闘技が好きなので、ぜひ勝った姿を最後に見たいと思います」

オープニングファイト第4戦に登場した切詰選手。他団体のチャンピオン吉岡選手との対戦です。最終3ラウンドまで両者一歩も譲らない戦いを繰り広げましたが、判定の結果、切詰選手は1対2で敗れました。

(切詰大貴選手)
「やっぱり勝つ姿を見せたかったので悔いが残る結果になってしまいましたが、普段、観戦に行っているときに感じるように素晴らしい演出だったり、素晴らしい舞台で戦えたことは、幸せな体験でした」

(切詰ひとみさん)
「ちょっと残念だったんですが、この負けたことによって、心の成長とか格闘技の技術の成長を期待しています」

「医学」と「格闘技」2つの道を進む「闘う医学生」が挑んだ大舞台です。今回の敗戦を糧にさらなる高みを目指します。