山梨県富士吉田市で当時84歳の母親を包丁で刺し殺害したとして殺人の罪に問われた男性を無罪とした甲府地裁の判決が確定しました。

富士吉田市の58歳の男性は3年前の12月、市内の実家で当時84歳だった母親を包丁で複数回刺して殺害したとして殺人の罪に問われました。

無罪判決が言い渡された法廷 甲府地裁 14日


裁判は男性の刑事責任能力が争点となり、今月14日の判決で甲府地裁は「心神喪失の状態であった合理的可能性を否定しきれない」として無罪を言い渡しました。

この1審判決について検察は控訴せず、無罪判決が確定しました。

甲府地方検察庁

甲府地検の小谷淳治次席検事は「検討した結果、控訴はしないことにしました」とコメントしています。
甲府地裁の裁判員裁判で無罪判決は初めてです。