ドラマの舞台となり再び注目を集めている長崎市の「端島」通称軍艦島に上陸した観光客が、石炭を採掘していた当時の様子を現在の様子と見比べながら体感できるVRなどが制作され、27日公開が始まりました。

長崎市世界遺産室 武本かれん主事:
「第1見学広場の稼働当時の映像が…このような感じでVRで表示されるようになります」
世界遺産に登録されてことしで10年となる「端島」通称・軍艦島。老朽化が進む中で、かつての石炭産業の価値を理解してほしいと、貯炭場など閉山前の端島を見渡せるVRが公開されました。

今ではなくなりつつあるベルトコンベアや櫓など、石炭を生産する上で欠かせなかった構造物をスマートフォンやタブレットを通して見ることができます。
TOPPAN長崎営業所 霜出浩嗣さん:
「ここがあの階段のところですね、ここから炭鉱員の方が入坑していったというところになります」

端島炭鉱の第2竪抗櫓に続く入坑桟橋。そこに向かって炭鉱員が次々と登っていく様子は、アニメーションにもなっています。
長崎市世界遺産室 武本かれん主事:
「スマホをその場でかざすことで、目の前にあった光景が再現されるようになっています。現実の光景と過去の映像を見比べて楽しんでいただけたらと思っています」
映像は「ストリートミュージアム」という無料アプリをダウンロードすれば視聴可能で、VRは現地で、アニメーションはどこでも見ることができるということです。