6年ぶりに日本で開催された米メジャーリーグの開幕戦。その狙いはどこにあるのでしょうか。

異例に早い真剣勝負を余儀なくされる選手たち

今回、先発登板した日本の3投手(山本由伸、佐々木朗希、今永昇太)は、いずれも素晴らしいピッチング、大谷翔平選手もホームランを放ち、大盛り上がりで終わった東京シリーズ。実は、通常の開幕戦とは違う、大きな負担が選手たちにありました。

それは、3月18日という開幕の時期です。アメリカ本国での開幕戦(3月27日)より10日ほど早いのです。

普段のシーズンなら、選手はオープン戦を行いながら調整中の時期で、ドジャースもカブスも、アメリカに帰国してから再びオープン戦に戻ることになっています。つまり、今回は異例に早い真剣勝負を余儀なくされたわけです。

これに加え、選手には日本までの長距離移動や時差ボケの負担もありました。ではなぜ、これだけの負担にもかかわらず、異例の日程を組んでまで日本で開幕戦が行われたのでしょうか。