福岡市は、保育施設や高齢者施設など3か所でノロウイルスの集団感染が発生したと発表しました。
感染性胃腸炎の感染者数は過去10年で最も多くなっていて、福岡県医師会も注意を呼びかけています。
福岡市によりますと3月19日までに東区の保育施設で園児31人と職員4人が下痢やおう吐の症状を訴え、数人からノロウイルスが検出されました。
また、博多区の高齢者施設では入所者と職員あわせて18人、中央区の医療機関では入院患者と職員あわせて16人に症状が出て、いずれもノロウイルスが検出されています。
ノロウイルスを含む感染性胃腸炎の定点当たりの感染者数は、福岡県内では5週連続で過去10年で最も多くなっています。

福岡県医師会 稲光毅 常任理事
「吐物の処理の際、感染に十分気を付けること。消毒にはアルコールは効きませんので次亜塩素を使う」

福岡県医師会は19日の定例会見で、おう吐物などを処理する際、手袋やマスクの着用、その後の手洗いを徹底するよう呼びかけました。