南海トラフ地震などの災害時、被災した人たちに医療や介護などの支援を円滑に届けるために、高知県と国際医療NGOが協定を結びました。

県と協定を結んだのは国際医療NGOの「ジャパンハート」です。ジャパンハートは2004年に設立され、国内、海外の被災地に医療チームを派遣するなどの支援を行っています。協定では南海トラフ地震などの災害が発生した時に医療支援や公衆衛生の活動をするほか、けが人や病人の搬送も支援することになっています。

また、被災した人たちの生活面や介護面のニーズにも中長期的に対応できるのが強みとしていて、災害関連死の防止も期待されます。

(ジャパンハート 吉岡春菜 理事長)
「(被災地に)パンやおにぎりがたくさん届くのですが、そういったものが食べられない乳幼児や、介護食が必要な人の備蓄も各地でそろえるようにしています。特別なニーズがある人たちが避難した時にも、避難所で安心して暮らせるように備蓄の整理にも取り組みたい」

ジャパンハートと都道府県との協定は3例目だということです。