水揚げされる魚の種類が日本一多い長崎県。その中でも産地の魅力発信につながる魚を県が認定する「推し魚プロジェクト」がこのほどスタートし、新上五島町の養殖クロマグロが第1号に決まりました。

長崎県の「推し魚(うお)」第1号となる新上五島町の養殖クロマグロ。長崎県は養殖クロマグロの生産量が日本一で、新上五島町では2008年に養殖が始まり現在6つの事業者が生産を担っています。「推し魚プロジェクト」は地域の盛り上げや水産物の消費拡大を目指した県の新たな取り組みで、新上五島町の養殖クロマグロはその味だけでなく養殖事業者の努力なども高く評価されました。一般的に市場に流通するマグロはおよそ8割が一度冷凍されたものですが、新上五島町のマグロは一度も冷凍していない「生マグロ」産地ならではの味です。

(記者レポート)「いただきます。すごいです。脂の甘みとマグロのうまみがぎゅっと詰まっています。生マグロなので、水っぽさや生臭さが全くなくて本当においしいです。」(知事)「おいしいですね。ドリップみたいなものがないですね。一年中食べられる、一年中体験できることができるのがこの観光とかけ合わせる中で非常に強味の一つだなと」(石田信明 新上五島町長)「養殖事業者が餌から工夫をして長年の経験で食べていただけたら分かると思いますけど、おいしいです。」

新上五島町では「推し魚」認定を記念して、町内の10の飲食店で生マグロ料理を提供するフェアが来月20日まで開かれます。