アメリカがロシアに求めているウクライナとの一時停戦をめぐり、トランプ大統領はロシアが応じる可能性があるとの認識を示しました。

14日、記者団の前に姿を見せたトランプ大統領。

アメリカ トランプ大統領
「ロシアから、かなり良いニュースを聞いている。ロシアは我々との取り引きに応じようとしているように感じる」

アメリカが提案しているウクライナとの一時停戦案にロシアが前向きであるとの認識を明らかにしました。

ウクライナが越境攻撃をしている西部クルスク州では、ロシア軍が攻勢を強めていますが、トランプ氏は「ウクライナ兵が包囲されている」と主張。

アメリカ トランプ大統領
「彼ら(ロシア)に何事も起こさないよう要求した。何も起こらないことを願う」

トランプ氏は兵士の命を奪わないようロシアに求めたとして、「どうなるか注視していく」と話しました。この呼びかけについて、プーチン大統領は「理解している」と述べた上で…

ロシア プーチン大統領
「武器を置いて投降すれば、命は保証するということを強調したい」

プーチン氏はウクライナ側が動くべきだとして「指導部は兵士らに対し投降するよう指示を出すことが必要だ」と主張しました。

こうした中、ゼレンスキー大統領はアメリカからの提案について、「ロシアが建設的になるよう圧力をかけることが重要だ」と訴えています。

ウクライナ ゼレンスキー大統領
「ウクライナは一時停戦案を受け入れる。そして、安全の保証、戦闘終結、恒久的平和に向け速やかに動くことになる」

また、14日に閉幕したG7の外相会合は、共同声明を採択。ロシアに対してウクライナと対等な条件で停戦を受け入れるよう求めていて、「合意しない場合にはさらなる制裁を科すことも議論した」としています。