先月、この番組で、神奈川県大和市の保育園の園長が園児を逆さ吊りにするなどの虐待をした疑いがありながら、市が調査をしていなかった問題をお伝えしました。その後、報道を受けて、市の幹部が取材に応じ、対応に問題があったと認め、改めて調査を行うことを明らかにしました。
保育園の関係者Aさん
「(逆さ吊りは)その子が泣いていても構わず、長い時は何十秒かやっていた」
保育園の関係者Bさん
「(園児が)ご飯を食べているときに羽交い絞めにして、食にあまり興味がない子がいると、無理やり手で組んで、スプーンで無理やりやっていた」
大和市にある0歳児から2歳児までが通う認可の保育施設で、前の女性園長(40代)が園児に対し、逆さづりや足蹴りにするなどの暴行や暴言を行っていた疑いがあるとJNNが報じた問題。
園が市に報告したのは、去年11月のことでした。前園長は「不適切保育には当たらない」などと主張。しかし、直後に自主退職したことで、市は「緊急性はなくなった」として立ち入り調査を行わず、虐待に該当するかどうかの判断もせずに対応が終わっていました。保育園も保護者には全く伝えていませんでした。
しかし、今回の報道を受け、おととい、大和市の担当幹部が取材に応じ、当時の対応に問題があったとして、改めて調査を行う方針を明らかにしたのです。
大和市こども部 玉木由子 部長
「(具体的な報告内容が出てきた時点で、なぜ対応を終えたのか?)そこは非常に反省すべきところだと思っています。検証をせずに、ここで一旦の区切りをつけてしまった。どのお子さんなのか、大勢いるのか、特定の子なのかとか、やはりこれ(園の報告)の事実確認をして、必要であれば、おっしゃるような対応(正式な立ち入り調査・特別監査)に進まなければならなかった」
大和市の部長は「子どもがけがをしていた可能性もあると想定して動かなければいけなかったのに、先月、取材があるまで、部長以上に報告もあがっていなかった」と話しました。
大和市こども部 玉木由子 部長
「ここはやはり(市の)職員の意識の問題というところもあると思います。行為者であった職員(園長)は退職ということですので、そこで解決…解決というか、対応は完了したという認識です」
専門家は、こう指摘します。
保育園を考える親の会・顧問 普光院亜紀さん
「日々、子どもが恐怖に晒されながら保育を受けるのは、子どもの心の発達に大変、悪い影響があります。軽く見えるものでも、身体が傷ついていなくても、子どもの心は深く傷ついて、小学生になったらフラッシュバック起きたりする。(調査では)そういうことも専門職として知っている方が一緒に聞き取りをしてもらうこと、とても重要なことだと思います」
園が現在、再調査を行っていますが、市はその結果にかかわらず、独自に調査し、園側に必要な措置をとっていくとしています。
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