時代をこえて多くの人を魅了する画家、アルフォンス・ミュシャの作品が、岡山にやってきました。岡山市中区の夢二郷土美術館であす(14日)から開かれる展覧会を前に報道陣に公開されました。

(岡田美奈子キャスター)
「竹久夢二の掛軸の隣にあるのは、アルフォンス・ミュシャのポスターです。しなやかな曲線と鮮やかな色彩で描かれた作品の美しさに目を奪われます」

19世紀末から20世紀初頭に活躍したチェコ出身の画家、アルフォンス・ミュシャです。夢二郷土美術館であす(14日)から開かれる特別展では、ミュシャの肉筆の作品11点を含む65点とともに、同じ時代に日本で活躍した画家、竹久夢二の作品約80点が展示されます。

日本で唯一ミュシャを専門に収蔵する大阪の美術館から、夢二の作品とのコラボ企画の話があり実現したものです。岡山初公開というミュシャが晩年に描いた油彩画は、目玉のひとつだといいます。
(夢二郷土美術館 小嶋ひろみ館長代理)
「(竹久夢二は)大正ロマンという文化と、(ミュシャは)アール・ヌーヴォーという芸術の様式を作り出した画家ですが、その2人を同時に見ていただくことで、その時代や女性像の魅力をそれぞれに感じていただける展覧会となっています」
一世を風靡した2人の画家の作品を一度に見られるまたとない機会です。この特別展は、あす(14日)から6月19日まで開かれます。