去年までの5年間にウクライナが輸入した兵器の量が、その前の5年間のおよそ100倍に増え、最大の兵器輸入国になったことがスウェーデンの研究機関の報告書で明らかになりました。

ストックホルム国際平和研究所は10日、去年までの5年間に世界で取引された兵器量に関する報告書を発表しました。

ロシアによる侵攻が続くウクライナが去年までの5年間に輸入した兵器の量は、その前の5年間のおよそ100倍に増加し、世界全体の8.8%を占める最大の輸入国になりました。少なくとも35か国がウクライナに兵器を提供していて、最も多いのはアメリカで45%、次いでドイツの12%、ポーランドの11%などとなっています。

NATO=北大西洋条約機構に加盟するヨーロッパ各国の兵器の輸入量も前の5年間の2倍以上に増加していて、報告書ではロシアの脅威による再軍備の動きを反映していると分析しています。

また、日本の輸入量は93%増と2倍近くに増え、世界6位となりました。アメリカから97%を輸入していて、中国や北朝鮮との緊張が高まる中、軍事力を増強していると指摘しています。