こうした中、岩手県は11日、東日本大震災の追悼式を盛岡市で開催しました。
参列者は震災の被災地の1つで山林火災が起きた大船渡市にも思いを寄せました。

2024年に続いて2度目となる内陸での開催となった追悼式は、盛岡市のトーサイクラシックホール岩手を会場に、伊藤忠彦復興大臣や達増拓也岩手県知事のほか、遺族の代表ら合わせて300人ほどが参列しました。
11日は犠牲者の慰霊とともに、14年前の震災で被災した大船渡市の山林火災について、早期の復旧復興を願う場ともなりました。
また、当時3歳で震災の記憶がない世代ながら防災について学び、発信を続けている大槌高校2年の阿部豊さんがメッセージを朗読しました。

(阿部豊さん)
「私たちは14年前に失われた命を助けることができません。当時の人が感じた痛みをそのまま受け取ることができません。しかし、私たちには想像する力があります。想像力の先に、命を守る行動が生まれます」

出席した人たちは、震災の教訓を語り継ぎ、次の災害に備える決意を新たにしていました。