東日本大震災から11日で14年です。
宮崎市では地震の発生時刻に合わせて犠牲者を追悼する演奏会が開かれました。

午後2時46分。
宮崎市の平和台公園では、東日本大震災の犠牲者を追悼する鐘が響き渡りました。


訪れた人たちが黙とうを捧げたあと開催されたのは、県内を中心に活動している音楽家による演奏会「祈りの奏で」。

これは、有志で作る実行委員会が音楽の力で思いを届けようと震災の翌年から始めたもので、今年で14回目となります。

11日はピアノやチェロの演奏や歌が披露され、訪れた人たちは追悼の音色を聞きながら被災地への思いを一つにしていました。


(参加者)
「忘れてはいけないことだと思って毎年来ています。日本全国、全世界の人からも皆さん応援されていると思って頑張っていただきたいなと感じています」
「心の傷は癒えないかもしれないけど、それでも前を向いて生きていってほしいなと思います」


演奏会には、震災が起きた2011年に福島県から宮崎市に移住した藤田英範さんも参加していました。

(福島から移住 藤田英範さん)
「祈りの日というか、時間というものを、みんなで共有して、いつ起こってもおかしくないということを伝えていくということは、すごく大事じゃないかと思います」


参加者たちは、日常の尊さを感じながら犠牲者への祈りを捧げていました。

宮崎に移住されたという藤田さんは、毎年3月11日は当時をふりかえりながら「あしたからも頑張ろう」と思う日だそうです。